このカテゴリーでは、「間違いやすい言葉を正しい言葉に」をコンセプトに、普段何気なく使っている言葉の中で、実は間違って使ってしまっている言葉を、正しい日本語に直していきます。綺麗な言葉づかいができるように、まずは自分たちから直していくことが大切です。人材育成の一環としてご活用頂ければ嬉しいです。
では、スタートです。本日の間違いやすい言葉は、『休みをいただいております』です。
外線電話がなり、社員の方が、電話に出ます。 社員「お電話ありがとうございます、株式会社LiFでございます」 顧客「大橋さん、お願いできる?」 社員「大橋は、本日休みをいただいております」・・・・これ実はNG
正しくは、
社員「大橋は、本日休みをとっております」 さらに次の対応ができると嬉しいですね。 社員「もし差し支えなければ、私が大橋に代わりにお話を伺いますが、いかがでしょうか」
解説です。
「いただく」というのは「もらう」の謙譲語です。もし使うとしたら「皆様からご好評をいただきまして」などのように、相手から受けた行為に感謝して述べる時となります。
そのため、「休みをいただく」という表現だったとしても、休みを取る本人が、上司や同僚に対して「昨日はお休みをいただきまして、ありがとうございました」のように使用する場合は、問題はありません。
今回の事例では社外の人の場合です。休暇を社外の人が与えたわけでもなく、休暇を取ったことが社外の人と関係しているわけでもないのに、「休みをいただく」と言われると不自然な感じになってしまいます。
人によっては、「休みをいただく」という表現が、休みを与える側、つまり我々の会社に対して敬語を使っているように聞こえることもあるかもしれません。気をつけましょう。
では、また次回!「間違いやすい言葉を正しい言葉に」
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] そもそも名前は誰のもの?かというと相手のものであって、尚且ついただけるものではありません。「頂戴する」は以前にご紹介した「いただく」と同様「もらう」の謙譲語となります。つまり、「お名前をもらえますか」と言っているのと同じです。変ですね。「名前はあげられません」って言われるかもしれません。 […]