ホテルコンドミニアムとシェアリング型リゾート住宅の違いとは?軽井沢リトリート muro/NOT A HOTEL・UMITOと徹底比較

近年、富裕層を中心に「リゾート不動産の所有」に対する考え方が大きく変わってきています。かつては「別荘を一棟まるごと買う」か「ホテルに泊まる」かの二択でしたが、今は選択肢がはるかに多様になっています。

その代表格が、ご紹介した軽井沢リトリート muroやハワイのThe Ritz-carltonに代表されるホテルコンドミニアム(分譲型ホテル)と、NOT A HOTELやUMITOに代表されるシェアリング型リゾート住宅です。似ているようで、この二つは根本的にビジネスモデルが異なります。今回はこの違いを整理し、それぞれが誰に向いているのかを考えてみます。


まず「所有」という概念を整理する

どちらも「高級物件を所有する」という体験を提供しているように見えますが、「何を所有しているのか」が決定的に違います。

ホテルコンドミニアムは、ホテルの客室という不動産を単独で所有します。登記も入り、法的に「自分の部屋」です。使わない期間はホテル運営会社に委託して他の宿泊客に貸し出し、収益を得る仕組みです。軽井沢リトリート muroはまさにこの形態です。

一方のシェアリング型リゾート住宅は、一棟の住宅(または客室)を複数のオーナーが「時間」で分け合うモデルです。シェア別荘は、複数のオーナーが一つの別荘を所有する仕組みで、建物や土地の購入費だけでなく、管理費や維持費もオーナー全員でシェアします。個人で購入するより、高規格な別荘を手ごろな価格で所有できる点が魅力です。

NOT A HOTELは、この「シェアリング」にデジタルとデザインを組み合わせた日本発のサービスです。一棟の建物を複数口に分割して販売し、オーナーはアプリで滞在日を予約・管理します。使わない日は自動的にホテルとして一般公開され、収益はオーナーに分配される仕組みです。UMITOも自分が宿泊するという設定がされていない場合、3ヶ月前から自動的にホテルとしての予約が開始され、オーナーはアプリで収益を確認するだけで、運営の手間は一切かかりません。という構造を採用しています。


二つの業態を五つの軸で比較する

1. 所有権の形態

ホテルコンドミニアムは、客室単位での単独所有です。登記が入るため、資産として相続・譲渡・売却が可能です。

シェアリング型は、一棟または一室を複数人で共有する共同所有型が中心です。共同所有権は、別荘を管理・利用するためのルールが必要であり、別荘会社が取りまとめます。不動産を所有することになるため、基本的には売買可能ですが、別荘会社が期間等で条件を設ける場合があります。

2. 年間利用可能日数

ここが最も大きな違いです。

ホテルコンドミニアムは、物件の規約によりますが、オーナーが自由に使える日数は一般的に年間30〜60日程度に設定されることが多く、残りをホテル稼働に回します。

シェアリング型は、シェアするメンバーの人数により、年間で利用可能な権利日数が決まります。例えば10名が均等にシェアすれば権利日数は36日ですし、20名なら18日です。NOT A HOTELは口数を選んで購入できるため、複数口購入すれば利用日数を増やすことも可能です。

3. 価格帯と参入コスト

ホテルコンドミニアムは一室をまるごと購入するため、価格は数千万円から数億円規模になります。軽井沢リトリートmuroのような全室温泉付きのラグジュアリー物件であれば、さらに高価格帯が想定されます。

シェアリング型は「一棟の価格を人数で割る」ため、参入コストを抑えられます。NOT A HOTELは立地や物件によって数百万円台から参入できるケースもあり、相対的に裾野が広い。リゾート会員権は、10〜30人程度で1つの部屋を共同で所有し、人数分に応じて年間の利用日数が決まる仕組みです。例えば20人で共同所有した場合、1年間で1人が使える日数は18日程度です。

4. 収益還元の仕組み

両業態とも「使わない日は貸し出して収益化できる」点は共通しています。ただし収益の性質が異なります。

ホテルコンドミニアムは、客室単独で稼働するためホテルの稼働率に依存します。運営会社のブランド力や集客力が収益に直結します。

シェアリング型のNOT A HOTELやUMITOは、「建築・デザイン・体験価値」そのものがブランドになっており、その希少性が高い宿泊単価を支えます。利用が減ればやめられる点や使わない日は貸し出せる点など無駄のない仕組みが支持を広げています。

5. 「別荘らしさ」の度合い

ここは感性の問題ですが、重要な差があります。

ホテルコンドミニアムは、あくまで「ホテルの一室」です。チェックイン・チェックアウトがあり、スタッフがいて、他の宿泊客も同じ施設に滞在します。ホテルサービスを享受できる反面、「自分の家」感は薄い。

シェアリング型リゾート住宅、特にNOT A HOTELが目指しているのは「別荘体験」です。一棟丸ごと貸し切りで、鍵を持って入れる「自分の家」に限りなく近い体験。これは心理的に大きな違いです。


なぜ今、この二業態が同時に注目されているのか

背景にあるのは、共通した時代の空気感です。

第一に、別荘の「持ちすぎ問題」への解答です。リゾートトラストによると運営するリゾートホテルのオーナー年間利用日数は平均6泊、意外と利用しないのが別荘です。年をとって、若い頃ほどに別荘を利用できなくなれば、維持することが経済的にも精神的にも負担となります。この「使われない資産」問題に対する、現代的な回答がシェアリングとコンドミニアムの両モデルです。

第二に、運用の合理化です。どちらも「所有するが、自分で管理はしない」構造になっており、プロの運営会社に委ねることで、オーナーは体験だけを享受できます。

第三に、インバウンド需要の追い風です。外国人富裕層にとっても、日本のリゾート不動産はまだ割安感があります。


どちらが自分に向いているか?

率直に言えば、判断軸は三つです。

「ホテルサービスを享受したいか、別荘体験をしたいか」。前者ならホテルコンドミニアム、後者ならシェアリング型です。

「年間何日使いたいか」。週に一度は行くというヘビーユーザーなら複数口のシェアリング型か単独所有が合い、年数回の利用なら少ない口数のシェアリング型で十分かもしれません。

「資産として持ちたいか、体験を買いたいか」。不動産登記が入るホテルコンドミニアムは資産性が高い。シェアリング型も所有権型なら資産ですが、より「体験の先払い」に近い感覚です。


まとめ

「リゾート不動産の所有」は、今や一択ではありません。ホテルコンドミニアムは「不動産資産としての所有+ホテル収益」、シェアリング型リゾート住宅は「別荘体験の分割購入+余剰日の収益化」というそれぞれ異なる価値提案です。

どちらも、「持てない人が持てるようにする」という民主化の文脈で捉えることもできます。が、ターゲットとなる富裕層の「どう過ごしたいか」という哲学の違いを、各サービスが丁寧に拾い上げている点が、この市場の面白さだと思います。

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本記事は各業態の仕組みを解説する目的で書かれています。購入・投資の判断にあたっては、個別の物件・契約内容を精査の上、必ず専門家にご相談ください。

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