『なおざり』と『おざなり』 どっちを使う?

本日ご紹介する言葉は「なおざり」と「おざなり」です。

社員 「木村さまの件、申し訳ございませんでした。」


先輩 「残代金決済がまだ先だからといって、全く連絡を取らないというのでは木村さまも不安になるよ。初めて不動産を買うのだから、本当に買って良かったのだろうかという気持ちになる事も考えないと、私たちはプロなんだから」


社員 「はい、私の対応がおざなりになっていて、木村様に全く連絡をしておりませんでした。ご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございませんでした。」

先輩 「私にではなく、木村様に対してその気持ちを忘れないようにしないとね。ちなみに、今回の場合は「おざなり」ではなく「なおざり」だね。」

本日の言葉
『私の対応がおざなりになっていて・・・』は間違い

なおざり』と『おざなり

今回は、似ている言葉で意味を間違えて使いやすい言葉を紹介です。

なおざり」と「おざなり」です。どう違うの?とか、どっちも同じなのでは?意味も近いこともあり、特に意識せず何気なくどちらも使ってしまいそうですね。

この二つの言葉は異なる意味を持つ言葉です。

おざなり』⇒いい加減にものごとを済ますこと。その場での居合わせ。

お座なり」という漢字が当てられ、元々はお座敷などで「その場での
間に合わせ」という意味
なのだそうです。

なおざり』⇒無視して放っておくことを意味します。

「等閑」という漢字が当てられます。

ですので、「おざなり」はいい加減ではあるものの、なんらかの対応をしているの対し、「なおざり」は何も対応していない事を表します。

今回のケースだと正しくは、

『私の対応がなおざりになっていて・・・』となります。

日本語って奥が深いですね。

参考になれば幸いです。

それでは今日も1日笑顔を忘れず頑張りましょう!

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