付帯設備表および物件状況確認書の書き方について

付帯設備表とは、不動産取引の際に物件に付属する設備や備品の状態や引き渡しの有無を記載した書類です。物件状況確認書は、物件全体について欠陥や不具合を説明する書類です。主に既存住宅の売買契約時に用いられ不動産の売却では、売主がどの設備を残し、どういう状態で引き渡すかを明確にするための書面となります。

主な目的

1.引き渡し時のトラブル防止:契約後に「設備が壊れた」「付属していると思った設備がなかった」という誤解やトラブルを防ぎます。

2.物件状態の明確化:物件の現状を明らかにし、買主が納得して契約を進められるようにします。

具体的な内容

1.キッチン設備:ガズコンロ、IHクッキングヒーター、食洗機、換気扇など

2.バス・トイレ設備:浴室乾燥機、追い焚き機能、温水洗浄便座など

3.居室設備:照明器具、エアコン、カーテンレール、網戸、雨戸など

4.その他:インターホン、火災報知器、駐車場設備、カーポート、庭や外構の設備など

説明のポイント

設備の有無の欄に「有」、「無」の選択肢があり、「有」とした設備が引き渡しの対象となる設備となります。また、「有」とした設備において、すでに判明している故障・不具合がある場合は、その具体的な内容を横の欄に記載します。それだけでなく、使用するうえで買主に伝えておいたほうがよいものがあれば併せて記載します。なお、エアコンなどを引き渡しまでに撤去する予定の場合は、「無」と記載します。付帯設備は、なるべく早めに作成しておくことをおすすめしてます。購入検討者に対して事前情報をして提供することもできるからです。

具体的な付帯設備の書き方

以下に、弊社で使用している付帯設備表の記入例をお出しします。※添付は一戸建用です。

物件状況確認書とは、その書き方

物件状況確認書とは、売主が把握している瑕疵を買主に伝える書類です。設備表は住宅設備について詳しく記載されrておりますが、物件状況確認書は建物全体や周辺について売主が知り得ている情報や不具合を買主に説明する書類となります。まずは現状の状態を記載します。瑕疵については、物理的瑕疵に留まらず、事故・事件・自殺等の心理的瑕疵や近隣の存在する嫌悪施設などの環境的な瑕疵を含めて記載します。

また、過去に行った修繕工事や、実施したリフォーム内容なども記載できますので、ここは拘って直したなど売主さまならではの物件に対するポイントも記載できます。

弊社で使用している物件状況確認書の記入例をお出しします。※添付は一戸建用です。

記載するうえでのアバイス

設備は現況有姿での引き渡しが基本となります。壊れているものがある場合、売主が修理・交換する義務は通常ありませんが、事前に確認しておきあとから勘違いなどないようにすることが買主に対しての信頼につながります。残す設備と持ち出す設備の確認を事前に済ませましょう。照明器具など「有」としていたが、引き渡しの際に間違えて持っていってしますと、代替のものを用意する必要が出てきたりします。正確に把握しておきましょう。実際に設備を使用した際の状態を正確に記載しましょう。正常に動作すると思っていたものに不具合があった場合、トラブルになる可能性があります。付帯設備表は契約後のトラブルを防ぎ、お互いに安心して取引を進めるために大切な資料です。ご不明な点があれば、遠慮なくご相談ください。

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