営業という仕事は、結果が数字ではっきりと出る分、プレッシャーも大きいですよね。契約が取れた日は最高の気分。でも、断られ続けた日には心が折れそうになることもあります。
実は私も、これまで何度も「もうやめたい」と思ったことがありました。けれど、そんなときにこそ「営業という仕事は人生そのものだ」と気づかされる瞬間があるのです。
営業が面白いのは、ただ商品を売ることが目的ではないからです。お客様にとっての価値を一緒に見つけ、信頼関係を築き、未来を一緒に描く──そんな人間くさい営みが営業です。だからこそ大変で、だからこそ充実するのです。
今日は、私が学び、そして現場で体験したことを「営業マンが最高に輝くための3つの原則」として整理してみました。これを心に置いておくだけで、日々の営業活動がぐっと前向きに、そして楽しくなるはずです。
明確なゴールと困難な挑戦をセットにする
営業において最も大事なのは「目標を数字で持つこと」です。
「今月3つの契約」「半年後に営業所でトップになる」「1年以内に昇格する」。どんなゴールでもいいのです。ゴールがあるからこそ、毎日の行動に意味が生まれます。もちろん、この目標の数字は、顧客の課題解決の結果としてあるもので、数字クリアのために何でもしてよいわけではありません。
また、ただ目標を持つだけでは充実感は生まれません。大切なのは「ちょっと難しい挑戦」にすることです。
心理学者チクセントミハイは「人は自分の力より少し難しい課題に挑戦するとき、最も没頭できる」と言いました。これを「フロー体験」と呼びます。
営業も同じです。ラクに達成できる目標は、モチベーションを生みません。少し背伸びをした数字を掲げてこそ、自分の中の力が引き出されます。お客様に断られること、交渉がうまくいかないこと、思った通りに進まないこと──そのすべてがあなたを鍛えてくれます。
「挑戦のない営業」は、ただの作業です。困難があるからこそ、営業はドラマになるのです。
粘り強く、自分の意思で動く
営業を続けていると、誰もが一度は思います。
「これだけやってるのに、なんで結果が出ないんだろう」
「正直、もう疲れた」
でも、ここで投げ出さずに粘り強く続けることこそが、成功する営業マンの条件です。
実は、営業で最も大事なのは「契約が取れること」ではなく「契約が取れるまで続けられること」なんです。
しかも、その粘り強さは「自分の意思」から生まれるものでなければなりません。
「上司に言われたからやる」「会社のノルマだから仕方なくやる」──そんな動機では、続けるほどに苦しくなります。
一方で、「自分で決めたからやる」と覚悟を決めた瞬間、不思議と苦しさがやりがいに変わっていきます。
心理学で「自己決定理論」と呼ばれる考え方があります。人間は「自分で選んだ」と感じたときに最もモチベーションが高まり、幸福度も上がるというものです。
つまり、営業を本当の意味で楽しむには「やらされる」から「自分でやる」に変えることが必要です。
自ら決めて、粘り強く、諦めずに続ける。それが営業マンをプロに変える道です。
仲間と共に歩む
営業は一見すると孤独な仕事です。お客様の前に立つのはいつも自分ひとり。数字を出すのも自分の責任。でも、その孤独に押し潰されそうになるとき、必ず支えてくれるのは仲間の存在です。
仲間と一緒に切磋琢磨することで、成長のスピードは何倍にもなります。
・失敗したら一緒に笑い飛ばしてくれる
・成功したら心から喜んでくれる
・落ち込んだときに「大丈夫、次がある」と声をかけてくれる
こうした関わりがあるからこそ、営業という厳しい世界を乗り越えられるのです。
「仲間なんていらない、結果を出せばいい」と思っている人もいるかもしれません。でも長い目で見れば、仲間こそが最大の財産です。
喜びを共有し、困難を共に乗り越えた仲間との絆は、一生の宝物になります。
営業は人生そのもの
ここまで「営業マンが最高に輝くための3つの原則」をお伝えしました。
- 明確なゴールと困難な挑戦
- 粘り強く、自分の意思で動く
- 仲間と共に歩む
この3つを心に刻んで行動するだけで、営業という仕事がまるで違った景色に見えてきます。
営業は、ただ数字を追うだけの仕事ではありません。
挑戦があり、努力があり、仲間がいて、時には挫折もある。まるで映画やドラマのように、営業の毎日は物語そのものなのです。
主人公であるあなたが困難を乗り越え、仲間と夢を語り合い、最後に大きな成果をつかみ取る。その過程にこそ「生きている実感」があるのです。
さあ、明日からまた挑戦を
営業という仕事をしていると、誰もが必ず壁にぶつかります。
でも、その壁を乗り越えたときにしか見えない景色があります。
だからこそ、挑戦を恐れないでください。
努力が報われなくても諦めないでください。
仲間を大切にしてください。
その先にあるのは、数字以上の「最高の充実感」です。
今日も読んでいただき、本当にありがとうございます。
明日もまた、共に挑戦し、最高の営業人生を楽しんでいきましょう!