奥ゆかしい表現のマスターする、クッション言葉

学生言葉から卒業し、社会人になったみなさんは、学生の時とは比べ物にならないくらいに仕事上で様々な年齢の方々と交流する機会が増えると思います。社内には年上の方や、ビジネス経験豊富な上司、他部署の役員など、一定のビジネスマナーを弁えた方々と日々コミニュケーションを取ります。ですので、今回のクッション言葉を早めにマスターして、円滑なコミニュケーションに役立てていただければと思います。

ビジネスの現場では普段から良く使われるお決まりの言葉があります。「いつもお世話になっております」からスタートし、「かしこまりました」「承知いたしました」や「少々お待ちください」など様々な慣用句、いわゆるビジネス慣用句があります。このようなビジネス慣用句は普段からよく使うため、意識しなくても自然と出るようになります。

日本語には、尊敬語や丁寧語の他にも聞き手の立場を気遣う表現があります。本質をストレートにズバリ言うのではなく、相手の気持ちを汲み取りワンクッション置くことで、表現を柔らかに包み込む効果があります。特に相手にとって不快な感情を抱かせるケースで効力を発揮しますので、ビジネスパーソンとしてはマスターしておきたいスキル、それが「クッション言葉」です。

ビジネスの現場では互いの損得がぶつかる場面が多々出てきます。相手に何かをお願いするという事は、相手の時間を奪うことにも繋がります。もちろん、会社内の先輩や上司の方であれば、新人、後輩からのお願いであれば、快く協力してくれると思います。それは当たり前のことではなく、先輩や上司の方の時間を頂いていると言う気持ちでいましょう。この気持ちがあれば今回のクッション言葉は簡単です。

・「お手数おかけしますが・・・」相手に身体的あるいは精神的なエネルギーを使わせるときに使います。【例文】「お手数おかけしますが、書類の内容をご確認の上で〇〇日までにお返事ください。」

・「恐れ入りますが(恐縮ですが)・・・」相手に何かをお願いするときに用います。【例文】「恐れ入りますが、もう一度お名前を伺ってもよろしいでしょうか」

・「差し支えなければ(よろしければ)・・・」相手への質問をするときや、自らの意見や意向を打ち出す時に使います。【例文】「差し支えなければ、私から担当に連絡を取りまして〇〇様に折り返すよう申し伝えますが、よろしいでしょうか」

・「誠に勝手ながら・・・」相手に対し、こちら側の意向を強調し同意してもらいたい時に使います。【例文】「誠に勝手ながら、本日の営業は午後7時までといたします。」

・「せっかくでございますが(あいにくですが)・・・」時間や時期などのタイミングが合わず相手の希望に添えなかったときに使います。【例文】「せっかくでございますが、すでにこちらの商品は完売いたしました」

・「誠に申し訳ございませんが・・・」相手の期待に添えなかったり、相手の意見を否定する時に使います。【例文】「誠に申し訳ございませんが、こちらの詳細についてはお教えすることができません」

このくらいのクッション言葉の意味と使う場面が理解できれば、大体のシーンでは問題ないと思います。

注意点が1点

クッション言葉は繰り返し使用しない

うまく使っていただきたいクッション言葉ではあるのですが、注意しなければならないのが、繰り返し使用しない事です。繰り返し使うと嫌味に聞こえたり、煩わしく聞こえたりしますので注意しましょう。

それでは、本日もお仕事を楽しみましょう!

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