このカテゴリーでは、「仕事を円滑に進めるためのビジネスマナーを身につける」をコンセプトに、社会人としての暗黙のルールや実際に現場で役に立つビジネスマナーを説明します。最低限のビジネスマナーができるように、人材育成の一環として、また一度学んだ方も再確認用としてご活用頂ければ嬉しいです。
コミュニケーションの基本となる挨拶、仕事のできる人は挨拶が違うと言われます。ビジネスマナーと言うと古臭いと感じる人も多く、今のビジネスシーンでは必要ないのではないかと思う人は最近は増えているかもしれません。ですが、仕事のできる人、成功している経営者は皆と言っていいほど、コミュニケーションの基本となる挨拶を上手に使っており、ビジネスを円滑に進めるための暗黙のルールを熟知し、相手や状況によって使い分けています。カジュアルな雰囲気が必要なクライアントの前では多少崩したり、伝統を重んじる企業相手にはフォーマルな雰囲気で言葉選びをしています。
人との関係は、挨拶で始まり挨拶で終わるものです。仕事だけでなく、日常生活においてもコミュニケーションの基本は挨拶から始まります。そこで重要になってくるのは何でしょうか。相手にこちらの言葉がどう届くかどうかが重要です。当たり前のような話に聞こえますが、ここでは言いたい事は、声が届くのではなくどう届くかを強調したいと思います。声が届いていても、その声に元気がなかったり、疲れを感じさせるようなものでは意味がありません。また、目と目を合わせず相手のタイミングも考えずに挨拶したとして、その挨拶には何の意味もありません。
挨拶の基本は3つ、笑顔で、明るく、目と目を合わせて行こなう事です。
この3つの基本を理解し実践できている人は、挨拶は事務的にならず自然なものになるので好感を抱かせてくれます。
では、この挨拶、実際にどの場面でどういう挨拶をすれば良いのか、シーン別の挨拶をご紹介したいと思います。特に社会人1年目の方や、内定で来春から新社会人の方には社会人としての暗黙のルールとして頭に入れて置いていただきたい内容です。
出社した時
「おはようございます」※先輩や上司には「本日も宜しくお願い致します」と加えると良いです。
外出する時
「行ってまいります」
外出先から戻ってきた時
「ただいま戻りました」「ただいま帰りました」
外出する人に
「いってらっしゃいませ」
外出から戻ってきた時
「お帰りなさい」「お疲れ様でした」
退社する時
「お先に失礼いたします」
退社する人に
「お疲れ様でした」
用事を頼まれたとき
「かしこまりました」
用事をお願いする時
「お手数ですが、お願いいたします」
お仕事中の人に声をかけるとき
「お時間いただいても、よろしいでしょうか」
基本的には皆さんが普段から使っている言葉だと思いますので難しい言葉はないと思いますが、先ほど申し上げたように挨拶は声が伝わるのではなく、相手がどのように感じるかを考え3つの基本(笑顔・明るく・目と目を合わせて)が大事です。物事が円滑に進むための挨拶をするにはを考え、相手が気持ちよく感じるものを心がけましょう。
注意「ご苦労さまでした」は上司や目上の方には禁句!昔から目上の人が、目下の人に対して使っていた言葉なので、年齢高めの方にこの言葉で挨拶すると不愉快に感じる人もいます。使う時は「お疲れ様でした」で良いです。