2025年(令和7年度)宅建試験の合格点は33点に決定!データから読み解く難易度と学習戦略

不動産業に携わる方はもちろん、キャリアアップを目指す社会人の間でも人気資格として知られる宅地建物取引士。2025年(令和7年度)の宅建試験結果が発表され、合格ラインは33点という結果となりました。例年33〜36点前後で推移する宅建試験ですが、今年は「標準的な難易度」に近い形で着地したように見えます。

私自身、不動産業に携わる中で多くの受験生の悩みや努力を見てきました。そして今回は、一つのニュースとして捉えるだけでなく、「今年の数字が持つ意味は何か?」「これから受験をする人はどう学ぶべきか?」といった観点から丁寧に解説していきます。


目次

合格ラインは33点(登録講習修了者は28点)

不動産適正取引推進機構の発表によると、

  • 一般受験者:33点(50問中)
  • 登録講習修了者:28点(45問中)

が合格基準点となりました。

例年、ボーダーは31〜38点と幅がありますが、今年の33点は「やや難しめ〜標準レベル」に位置づけられるラインです。
宅建試験は毎年の難易度調整が巧妙で、特定の範囲に偏ることなく、全体として平均点が一定の水準に収まるよう設計されています。今年もその典型と言えるでしょう。


合格率は18.7%、今年も“狭き門”

今年の合格率は 18.7%
長い宅建試験の歴史で見ても

  • 15〜18% … 難しめ
  • 18〜20% … 標準
  • 20%超 … やや易しめ

といった傾向があり、今年は「標準」に近い印象です。

申込者数は30万人を超え、そのうち受験したのは約24万5千人。受験率80.2%という高い数字からも、「宅建はキャリア形成の王道資格」という位置づけがはっきりわかります。


合格者の平均年齢は36.2歳。30代を中心に幅広い層が挑戦

合格者4万5,821人のうち、

  • 男性:28,331人
  • 女性:17,490人

男女とも幅広い層が挑戦しています。

平均年齢は36.2歳。
20代の若手もいれば、40〜50代のキャリアチェンジ組も非常に多いのが宅建試験の特徴です。

不動産業界はもちろん、金融、建築、法律、投資関連など、多くの業界で宅建資格の重要性が増しているため、年齢に関係なく挑戦できる「大人の資格」として定着しています。


データから読み解く「今年の傾向」

ここからは数字をもう少し深く眺めながら、2025年試験の特徴を整理していきます。

● ① 合格者数は4.5万人台で安定

近年の宅建試験は
「約4万人〜5万人が合格」というペースが続いています。

母数の増減はあるものの、合格者数は毎年一定に保たれており、業界全体としても「適正人数の維持」が図られている印象です。

● ② 受験者数が増えている=宅建人気は健在

今年は申込者30万人超え。
登録講習を含めると約4割の人が“業務上必要”として受験しており、不動産ビジネスの広がりを感じます。

近年、不動産投資や空き家活用、副業として不動産仲介を目指す人の増加も背景にあります。

● ③ 難易度は例年並み。「不動産業界の基礎力」として求められるレベル

問題の質も例年と同じく“標準的な宅建”でした。
とはいえ、法改正のチェックは必須であり、民法改正後の条文運用など、単純な暗記だけでは乗り切れない構造は変わっていません。


宅建は「努力が結果につながる珍しい資格」

私が宅建を高く評価している理由は、
“努力した分だけ、ほぼ確実に点数が伸びる資格である”
という点。

以下のような特徴があります。

  • 出題範囲が例年ほぼ固定
  • 頻出論点が明確
  • 過去問との一致率が高い
  • “センス”より“準備”の勝負
  • ゼロからでも半年あれば十分間に合う

これらの要素が揃っている資格は、国家資格の中でもそう多くありません。

もちろん、勉強時間の確保が難しい社会人にとっては簡単な道のりではありません。しかし、逆に言えば「戦略的に勉強すれば誰にでも手が届く資格」とも言えます。


来年に向けて、これから受験する人へのアドバイス

宅建試験の相談を受ける中で、毎年一番多いのは

「どこから勉強を始めればいいですか?」

という質問。

そこで、合格率を高めるための“本質的な勉強法”を数点まとめておきます。


● ① 過去問を中心に「回転勉強」をする

宅建は過去問の再現性が高い試験です。
まずは過去問を3〜5年分解いて、出題パターンを身体にしみこませることが最優先。


● ② 午前の脳が一番働く。朝の15分で差がつく

学習効率の研究では「朝は理解系、夜は暗記系」が向いていると言われます。
宅建の民法はとにかく概念理解が重要なので、朝の時間を効果的に活用するだけで合格率が大きく上がります。


● ③ 法改正は早めにチェック

ここを後回しにする受験生が多いですが、宅建は法改正の出題率が極めて高い試験。
特に2025〜2026年は不動産分野の改正が多く、早めのチェックが来年の合否を左右すると言っても過言ではありません。


● ④ モチベーションは「環境」で決まる

心理学の観点からも、意志力より環境のほうが行動を作りやすい。
勉強の友人を作る、SNSで進捗の記録をする、勉強机を整える——
こうした環境整備が合否に直結します。


宅建合格は、人生の可能性を広げる“スタートライン”

宅建資格は

  • 副業での不動産仲介
  • 投資家としての視点強化
  • 独立開業
  • 業界でのキャリアアップ
  • 法律知識のリテラシー向上

など、多くのメリットをもたらしてくれる資格です。

そして、今年合格した皆さんは間違いなく、人生の選択肢が広がる“スタートライン”に立ちました。

今はまだ「合格した!」という達成感でいっぱいだと思いますが、ここからの一歩一歩が未来を形づくります。
私自身も、不動産の世界で挑戦を続ける中で、宅建の知識に助けられた場面が数え切れません。

今年合格された方には、心からの拍手を。
そして来年挑戦する方には、温かいエールを。

あなたの努力は、必ず未来につながります。

出典:(一財)不動産適正取引推進機構 https://goukaku.retio.or.jp/exam/pdf_2025_1_UWbaZCx6hm/2025answer.pdf

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