パワーカップルの住宅購入、立地が最重要視される

パワーカップルの住宅購入、立地が最重要視される理由を読み解く

今日は、グローバルベイス株式会社が発表した「パワーカップルの住まい選びに関する調査」について解説します。タイトルを見て、こう感じた方も多いのではないでしょうか?

「結局、家を選ぶときって立地が一番大事なんだな」

はい、まさにその通りです。しかし、この「立地重視」という傾向の裏には、単なる利便性だけではなく、心理的要因や社会的背景が深く関係しています。今回は、その背景を丁寧に読み解き、これから家を買おうとしている方にとっても役立つ視点をお届けします。


1. 調査結果の要点と注目ポイント

まず、今回の調査結果を簡単にまとめます。

  • パワーカップルの住宅購入で重視する項目トップ3
    1. 立地(周辺環境)…56.5%
    2. 駅からの距離…43.1%
    3. 価格…38.2%
  • ミドル層(世帯年収600~1000万円)のトップ3
    1. 立地(周辺環境)…57.2%
    2. 価格…56.6%
    3. 駅からの距離…35.5%

この数字から見えるのは、「どの層も立地を最重要視」していること。
しかし、パワーカップル(世帯年収1400万円以上)とミドル層では、「価格」の優先度に大きな差があります。パワーカップルは、価格よりも駅距離を重視する傾向があるのに対し、ミドル層は価格を強く意識しています。

つまり、高年収層は利便性やライフスタイルの質を優先し、ミドル層は予算を軸に現実的な選択をしているということです。


2. なぜ立地が最重要なのか?3つの心理的要因

「立地が大事」というのは昔から言われていますが、なぜこれほど強く意識されるのでしょうか?
ここには、心理学的な要因が絡んでいます。

(1) 安心と快適を求める「マズローの欲求」

マズローの欲求5段階説をご存じの方も多いでしょう。安全や生活基盤の確保は、人間の基本的欲求です。立地が良ければ、治安や交通の便利さ、生活インフラへのアクセスが確保され、安心して暮らせます。
つまり、「立地を重視する」というのは、人間の根本的な安全欲求に応える行動なのです。

(2) 将来価値を考える「投資マインド」

不動産は、資産としての性質を持っています。立地が良いエリアは、将来も資産価値が下がりにくい。逆に、利便性が低いエリアは、今後人口減少で価格下落のリスクが高まります。
特にパワーカップルは、資産運用や投資感覚を持っているケースが多く、「リセールバリュー(再販価値)」を考えて立地を最優先しているのです。

(3) 社会的承認とアイデンティティ

「どこに住んでいるか」は、社会的なアイデンティティの一部です。これは決して悪い意味ではなく、人間は本能的に「自分の選択が他者からどう見られるか」を意識します。
たとえば、「都心の○○エリアに住んでいる」ということは、ライフスタイルや価値観の表明であり、自己実現の一つの形でもあります。


3. パワーカップルの選択と今後の住宅市場

今回の調査で興味深いのは、「新築かどうか」を重視する割合がどちらの層でも低いことです。
パワーカップルでさえ、新築を最優先するのは10%程度。これは、日本の住宅市場における価値観の変化を示しています。

なぜ「新築」神話が崩れつつあるのか?

理由は大きく2つあります。

  1. 立地の良い場所には新築物件が少ない
    都心や人気エリアでは、すでに土地が限られており、新築物件は希少。結果、築浅やリノベーション物件に目を向ける人が増えています。
  2. コストパフォーマンス重視
    新築は価格が高騰し、手が届きにくくなっています。築年数が多少古くても、利便性と価格のバランスを取る方が賢明という考え方が広がっています。

4. 「理想の物件が見つからない」58%の理由とその背景

調査では、半数以上が「理想の物件が見つからない」と回答。その理由のトップは「価格が高い」、次いで「条件に合う物件が少ない」でした。
これは当然のことです。なぜなら、都市部では理想の立地+予算内+希望条件という三拍子揃った物件は、ほぼ存在しないからです。

ここで重要なのは、優先順位をどこに置くか
立地・価格・広さ・築年数・設備…すべてを完璧に満たそうとすると、いつまでも決められません。
特にパワーカップル層は、「通勤利便性」や「子育て環境」を重視するため、立地に寄せて価格を調整する動きが強まっています。


5. あなたならどうする?

私がアドバイスするなら、こう考えます。

  • 立地を最優先にするのは正解です。ただし、立地にもレベルがあります。「駅徒歩5分以内」にこだわるより、「街全体の将来性」に注目してください。
  • 予算は無理をしない。住宅ローンはライフプラン全体の一部。資産形成や趣味、子どもの教育資金も含めた「総合バランス」を見ましょう。
  • 中古+リノベという選択肢を柔軟に。理想の立地に新築がないなら、築浅やリノベ物件で価値を引き出す方法を検討してください。

まとめ

今回の調査は、「パワーカップルであっても、立地重視」という事実を改めて示しました。そして、これはミドル層も同じ。
最終的に重要なのは、「立地は変えられない」という不動産の原則を理解した上で、自分にとって何を優先するかを明確にすることです。

あなたは、家を買うときに何を一番大事にしますか?
コメント欄で、ぜひあなたの考えを教えてください。

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