~戸建価格はやや下落、成約件数は回復基調~
ハワイ・オアフ島の住宅市場は、2025年7月に小幅な調整を見せました。前年同月比で見ると、一戸建て(シングルファミリーホーム)の販売件数は7.4%減少し、コンドミニアムの販売件数は横ばいという結果です。
- 一戸建て:249件(前年269件)
- コンドミニアム:389件(前年と同じ)
2025年に入ってからの累計では、一戸建ては前年より2.9%減少、コンドは5.1%減少と、やや低調な傾向が続いています。
価格動向:戸建・コンドともにやや軟化
- 一戸建ての中央値:$1,075,000(前年より-5.7%)
- コンドミニアムの中央値:$490,000(前年より-3.7%)
ハワイの一戸建ての中央値が100万ドルをわずかに超える水準に戻ったことは、昨年のピークから価格が一服していることを示します。
ただし、金利は7月に安定しており、価格下落をチャンスと見た買い手の動きが活発化。新規契約件数(ペンディングセールス)は、一戸建てで9.8%増、コンドで13.2%増と大幅に伸びています。

在庫状況:供給は前年より増加
- 一戸建てのアクティブリスティング(売出し中物件):前年より+18.0%
- コンドミニアム:前年より+31.7%
供給が増えたことも、価格軟化の一因と考えられます。
ただし、前月比ではやや減少しており、市場が再び引き締まる兆しも見えます。
市場スピード:販売期間が延びる傾向
- コンドの中央値:50日(前年30日)
- 一戸建ての中央値:20日(前年15日)
特にコンドは2カ月近く売れ残るケースも増えており、Metroエリア(中心部でワイキキ西側からダウンタウンにかけての地域)やリゾートエリアで価格交渉がしやすい環境が続いています。
注目ポイント①:一戸建ては中価格帯が好調
7月は$80万~99万9,999ドルの価格帯が最も活発で、前年比20%増の78件を記録。この価格帯は、地元ファミリー層や投資家が狙うゾーンであり、今後も成約が集中しそうです。

成約までの最短エリアはハワイカイ(中央値8日)。Metro、Waipahuも12日と短く、人気エリアの物件は依然として早く売れる状況。一方、MakakiloやEwa Plainは30日前後と、やや動きが鈍っています。
注目ポイント②:コンド市場は「Ewa Plain」「Waipahu」が急伸
コンド市場では$30万~49万9,999ドルの価格帯が最も多く、全体の36.5%を占めました。

地域別では、Ewa Plain(+60.9%)やWaipahu(+90.9%)で大幅増。一方、Metroエリアは16.2%減少しており、ダウンタウンやアラモアナ周辺は一服感があります。
また、新規売出件数は前年より4.3%減少。MetroやHawaii Kaiで減少幅が大きいことから、リゾートエリアの在庫は限られつつある印象です。
投資家視点での解説
今回のデータから読み取れるポイントは以下の通りです。
・価格調整が進む中で成約は回復:特に中価格帯の物件に買いが集まっています。
・金利が安定している今は好機:米国の住宅ローン金利が落ち着いていることから、投資家にとっては買い時のサイン。
・コンド市場は二極化:リゾートエリア(Metro)は在庫減少で価格下支え、郊外エリアは供給増で価格交渉余地あり。
・短期転売(フリップ)より長期保有戦略向き:販売期間が長くなっているため、賃貸運用を見据えた投資が有利です。
【まとめ】
オアフ島の住宅市場は、価格がやや下がり、在庫が増える一方で、買い手の動きが活発化する「過渡期」にあります。特に日本人投資家にとっては、円安による為替リスクはあるものの、価格調整局面での購入は中長期的にメリットが大きいと考えられます。
今後も「Metroエリアのプレミア物件」と「Ewa Plain・Waipahuの郊外コンド」に注目し、マーケットの温度感を見ながらタイミングを逃さないことが重要です。
現地、Hnolulu Board of REALTORS の全レポートは以下のボダンよりご確認いただけます。
出典:ホノルル不動産協会