住宅購入を考えるとき、真っ先に検討するのが「どの街に住むか」というポイントです。東京へのアクセスを重視するのか、普段の生活のしやすさを優先するのか、あるいは将来の資産価値を考慮するのか…。条件によって答えは変わりますが、その中で多くの人が候補に挙げる街のひとつが 「千葉駅」 です。
千葉駅は千葉県の中心駅であり、JR総武線・総武快速線・内房線・外房線・成田線、さらには千葉都市モノレールも乗り入れるターミナル。駅の利用者数は県内トップクラスで、千葉市の中心業務・商業エリアの玄関口として機能しています。では、実際に「千葉駅に住む」としたらどんな暮らしが待っているのでしょうか。
圧倒的な交通利便性
まず千葉駅の大きな魅力は、やはり交通の利便性にあります。
- 東京駅まで約40分(総武快速線利用)
- 新宿・渋谷方面へも直通電車あり
- 成田空港へも約50分でアクセス可能
- 千葉都市モノレールで市内各地へ移動もスムーズ
首都圏で働きながら千葉に住む方にとって、このアクセスの良さは大きなメリットです。特に総武快速線の始発駅でもあるため、朝の通勤ラッシュ時でも座れる可能性が高いのは魅力的です。
また、車を利用する人にとっても、京葉道路や東関東自動車道が近く、休日のドライブや旅行にも便利。都心と空港の両方にアクセスしやすいというのは、生活の幅を大きく広げてくれます。
再開発が進む駅前の街並み

千葉駅周辺は近年、再開発が進み大きく姿を変えました。2016年に完成した新駅ビル「ペリエ千葉」は、ファッション、雑貨、食品、レストランなど約260店舗が集まり、駅直結で日常生活に必要な買い物がほぼ完結します。雨の日でも傘を差さずに買い物できる便利さは、日々の暮らしに直結する大きなメリットです。
さらに駅前には「そごう千葉店」や「三井ガーデンホテル千葉」などの商業施設やホテルも集積しており、都市としての成熟度も高いエリアです。これからも市街地再整備が進む予定で、資産価値の維持・向上も期待できるでしょう。
教育・医療・行政機能が集中する安心感
千葉駅周辺には行政や教育機関、医療施設も整っています。

- 千葉市役所・県庁までアクセス良好
- 千葉大学医学部附属病院や県内有数の総合病院が点在
- 公立・私立の小中学校、高校がバランスよく配置
こうした機能が集まることで、子育て世帯にとっては安心感があり、高齢者にとっても生活の基盤として安心できる街といえるでしょう。
暮らしやすい住環境と自然との距離感
都市機能が集まる一方で、少し足を延ばせば自然を感じられるのも千葉駅の魅力です。
- モノレールに乗れば青葉の森公園へ
- 車なら幕張海浜公園や稲毛の浜辺もすぐ
- 休日には房総半島の自然や海にも気軽にアクセス可能
「平日は都心へ通勤、休日は自然の中でリフレッシュ」というライフスタイルを実現できるのが、千葉駅を拠点とする暮らしの大きな魅力です。
千葉駅周辺の住宅事情と相場感
では、実際に千葉駅に住む場合の住宅事情はどうでしょうか。
- 駅徒歩圏のマンションは比較的新しい物件も多く、ファミリー向けから単身者向けまで幅広い
- 再開発の影響で、駅前のタワーマンション需要が高まり資産価値も安定
- 一戸建てを希望する場合は、駅から少し離れた住宅街(中央区・若葉区・稲毛区方面)に選択肢が多い
価格帯は都心に比べれば抑えられており、同じ予算でより広い住居を選べるのもメリットです。将来の売却や賃貸に出すことを考えても、県庁所在地・ターミナル駅という立地は強みになります。
千葉駅徒歩圏で暮らす 〜エリアごとの特徴と相場感〜
千葉駅は県都のターミナル駅であり、周辺エリアは再開発と住宅地の整備が進んできました。駅直結の利便性だけでなく、徒歩10〜20分圏内に広がる住宅地は「日常の暮らしやすさ」と「将来の資産性」を両立できる点で注目されています。
ここでは、千葉駅徒歩圏の代表的な住宅エリアをいくつかご紹介します。
1. 新千葉エリア(中央区新千葉)
特徴
駅西口側に広がる住宅地。商業施設「ペリエ千葉」や「そごう千葉」に近く、買い物や飲食に非常に便利な立地です。駅前はオフィスや商業が中心ですが、一歩入ると静かな住宅街に変わり、利便性と落ち着きの両立が魅力。
相場感
- 中古マンション:3,800万円〜6,500万円(2LDK〜3LDK、築浅は坪単価200万円超も)
- 新築分譲マンション:坪単価230〜250万円程度
- 一戸建て:土地が限られており供給は少ないが、5,000万〜7,000万円前後
新千葉は徒歩5分圏内の希少立地であり、資産価値の安定感は抜群。特に将来的に売却や賃貸に出す場合、需要が高いエリアです。
2. 新町エリア(中央区新町)
特徴
千葉駅東口から徒歩5〜10分に広がるエリア。商業ビルや飲食店、オフィスが多く賑やかですが、マンションも数多く立地しています。利便性を優先する単身者やDINKS世帯に人気。
相場感
- 中古マンション:3,000万円〜5,000万円(1LDK〜2LDK中心)
- 賃貸相場:1LDKで9万〜11万円
千葉駅徒歩圏の中では利便性を最重視する人に向いており、資産価値というよりは「実需・生活の利便性」が大きな魅力です。
3. 弁天エリア(中央区弁天)
特徴
駅北口から徒歩5〜15分に広がる閑静な住宅街。千葉公園や千葉市文化センターが近く、自然や文化施設も身近。学区の評価も比較的安定しており、ファミリー層に人気のあるエリアです。
相場感
- 中古マンション:3,500万円〜6,000万円(ファミリー向け3LDK中心)
- 一戸建て:土地30坪前後で4,500万円〜6,500万円程度
- 坪単価:100〜130万円前後
駅徒歩圏の中では落ち着いた住環境が手に入るのが魅力。将来的な資産価値も安定的。
4. 汐見丘町・登戸エリア(中央区汐見丘町・登戸)
特徴
千葉駅西口から徒歩10〜15分ほどの高台に位置する住宅街。明治期からの邸宅街の名残があり、落ち着いた雰囲気と広めの区画が特徴。マンションよりも戸建てが中心で、歴史ある住宅地らしい「格」を感じられるエリアです。
相場感
- 一戸建て:土地40坪以上で6,000万〜9,000万円(新築)
- 中古戸建:4,000万〜6,500万円
- マンション:供給は少なめ、築浅は坪単価180万円前後
希少性が高く、地元で根強い人気を誇るエリア。資産価値の安定性とステータス性を兼ね備えています。
5. 東千葉・要町エリア(中央区要町・院内)
特徴
千葉駅東口から徒歩10分前後。東千葉駅(総武本線)も利用できるエリアで、商業施設やオフィスビルが混在しています。マンションが比較的多く、価格帯は駅直結エリアよりもやや抑えめ。
相場感
- 中古マンション:2,800万〜4,500万円(2LDK〜3LDK)
- 一戸建て:4,000万〜6,000万円程度
同じ徒歩圏でも、新千葉・弁天に比べると価格がやや抑えられるため、予算を重視する方にとって検討しやすい地域。
生活者のリアルな声
千葉駅周辺に住んでいる人の声を聞くと、
- 「買い物に困らない。駅前で何でも揃う」
- 「快速始発で通勤がラク。座れるのは大きい」
- 「医療機関や行政施設が近くて安心」
- 「駅周辺はにぎやかだけど、少し離れると落ち着いた住宅街」
といった意見が多く、生活利便性と落ち着いた住環境の両立が評価されています。
まとめ 〜千葉駅はバランスの良い「住みたい街」〜
千葉駅は、首都圏のベッドタウンでありながら、単なる「通勤のための街」ではありません。商業施設や行政機能、教育・医療機関が揃い、日常生活の利便性が非常に高い街。さらに再開発による都市機能の強化と、自然へのアクセスの良さが組み合わさり、「バランスの取れた生活拠点」としての魅力を持っています。
住宅購入を検討している方にとって、千葉駅周辺は資産価値の安定性と生活の利便性を兼ね備えた、安心感のある選択肢といえるでしょう。
千葉駅徒歩圏の住宅地は、エリアによって大きく特徴が分かれます。
- 利便性最優先 → 新町・新千葉
- 子育てや落ち着いた環境 → 弁天
- ステータス性と希少性 → 汐見丘町・登戸
- 価格とバランス重視 → 要町・東千葉
いずれのエリアも「県都のターミナル駅徒歩圏」という立地的な強みがあり、資産価値の安定感は都内近郊の郊外駅に比べても高いといえます。
住宅購入を検討する際は、「通勤の利便性」「生活利便性」「将来の資産性」のどこに重きを置くのかを整理し、それに合ったエリアを選ぶのがおすすめです。
不動産を探すときのポイントは「今の暮らしやすさ」と「将来の資産価値」をどう両立させるか。千葉駅はその両方を高いレベルで満たしている稀有な街です。
このカテゴリーでは、他の人気エリアについても順次ご紹介していきます。
※本記事に記載した内容は、公開時点の調査・情報に基づいた一般的な参考情報です。地価・不動産価格・施設状況・行政サービス等は将来的に変動する可能性があり、最新情報を保証するものではありません。実際のご購入やご契約に際しては、必ず不動産会社・金融機関・自治体等の公的機関にご確認ください。なお、本記事の内容に基づいて生じた損害やトラブル等につきまして、当方は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。